デジタルデンチャーとは
これまでの手作りの入れ歯では・・・
これまでの入れ歯製作では、歯科医師が採った型に、歯科技工士が石膏を注いで、人工の歯を並べ、レジンに結合させて作っていました。しかし、石膏の硬化時の膨張、人が作業することによる人工歯の配列の誤差、レジンの収縮などによって、入れ歯の適合を悪くしてしまうことも少なくありませんでした。
デジタルデンチャーでは
デジタルデンチャーでは、型取りは「スキャン」で行い、デジタルデータとしてコンピューターに保存されます。そしてそのデジタルデータを元に、歯科用3Dプリンターで造形した義歯床に、人工歯を並べて作製します。つまり、簡単に言うと、手間がかからず、速く、より精密に製作できるということです。また、入れ歯の紛失の際にも、保存されていたデジタルデータを元に、素早く同じ入れ歯を複製可能です。
製作の流れの違い
手作りの入れ歯 | デジタルデンチャー |
①印象採得(シリコン) | ①印象採得(スキャン) |
②咬合床作製 | ②咬合床作製 |
③人工歯配列 | ③CAD |
④歯肉形成 | ④3Dプリント |
⑤埋没 | ⑤人工歯接着 |
⑥重合 | ⑥仕上げ |
⑦掘り出し | 完成 |
⑧研磨 | |
⑨咬合調整 | |
⑩仕上げ | |
完成 |