オーラルフレイル(口腔機能低下症)
オーラルフレイル(口腔機能低下症)とは
「口腔機能低下」とは、加齢により口腔内の「感覚」「咀嚼」「嚥下」「唾液分泌」等の機能が徐々に低下してくる症状です。オーラルフレイル(口腔機能低下症)が疑われる場合、歯科医院で口腔機能検査を行うことができます。検査の結果、口腔機能の低下が疑われる場合、「口腔機能低下症」という病名になります。
口腔機能低下症の検査
口腔機能低下症の検査は7つの項目を行い、その内、3つ以上の項目が基準値以下であれば「口腔機能低下症」と診断されます。
- 口腔衛生状態不良(口腔不潔)
- 口腔乾燥
- 咬合力低下
- 舌口唇運動機能低下
- 低舌圧
- 咀嚼機能低下
- 嚥下機能低下
口腔機能低下症に該当の場合
放置すると食べられる食品が減っていき、徐々に食事が困難となり、要介護の原因となる可能性があります。
口腔衛生状態不良(口腔不潔)の改善に向けて
舌専用ブラシで舌磨きを行い、清潔なお口を目指すことが大切です。
口腔乾燥の改善に向けて
唾液腺マッサージなど行いお口の中のうるおいを保つことが大切です。
咬合力低下の改善に向けて
噛む力の改善のためには、被せ物や入れ歯の製作、噛み合わせの調整などの歯科治療が大切です。また、噛み応えのある食事を食べることも効果的です。
舌口唇運動機能低下の改善に向けて
唇や頬の力を鍛えることができる器具や笛などを使用します。また、おしゃべりやカラオケを楽しもことも効果的です。
低舌圧の改善に向けて
舌のトレーニングを行うことで、舌圧の上昇けでなく、誤嚥の減少や肺炎リスクの低下にもつながります。
咀嚼機能低下の改善に向けて
むし歯、歯周病、入れ歯などの歯科治療を受け、咀嚼機能の改善をはかることが大切です。また、噛む回数などの食べ方の指導や、ガムを噛むことによる咀嚼機能の鍛錬も大切です。
嚥下機能低下の改善に向けて
嚥下おでこ体操、開口によるトレーニング、ボールを用いたトレーニングなどが効果的です。